営業部のリソース不足を解決! 営業BPOで強い組織を作るには

営業部門の人材不足や業務効率性に課題を抱えている企業は少なくありません。
こんな悩みはありませんか?
・営業部のリソースが足りず、新規顧客開拓が進まない。
・営業担当者が、事務仕事に追われて本来の業務に集中できない。
・営業部の事務業務をDXで効率化したいが何から始めたらいいかわからない。
こうした悩みを解決する有効な手段が「営業BPO」です。
この記事では、多くの企業が抱える営業業務の課題を解決し、営業担当者が本来のコア業務に集中できるようになる、効果的なBPOサービスについてご紹介します。
1.経理や人事の定型業務だけじゃない!営業部門もBPOで効率化が可能

BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)導入は、経理や人事などの定型的なバックオフィス業務のイメージが強いかもしれませんが、営業部門の間接的な業務でもその効果が期待できるのをご存じでしょうか。
■営業部門に導入可能なBPOとは
BPOとは、業務プロセス全体を委託することで、業務の設計、運用から分析・改善まで一貫して外部の事業者がその業務を担うサービスです。
営業部門のBPOでは、顧客との直接的な商談やクロージング以外の、主に営業活動をサポートする業務を専門的に請け負います。
■営業BPOのメリット
営業にBPOを導入することで次のようなメリットが期待できます。
●業務効率化・コスト削減・売上向上
BPOでは現状を分析し、効率化した上で外部に部門ごと外注することで、業務効率化を図ります。事業者の組織的で専門的なノウハウにより売上向上や、採用育成コストを抑えることが可能です。人材採用が難しい場合でも、BPO事業者の専門リソースを活用できます。
●コア業務への集中
営業の定型的なタスクをBPO事業者に委託することにより、自社の営業社員はよりコア業務に専念できるようになります。
たとえば、事務作業に追われていた時間が削減されることで、より多くの時間で戦略の立案や意志決定、長期的な取引を見込める顧客との信頼関係を構築するためのコミュニケーションなど、より会社の成長に直結する仕事に取り組めるようになることが最も大きなメリットです。
●DX推進を実現
消費者のニーズが多様化・複雑化している現在、営業部門でも顧客ニーズの迅速な対応のためにDX化を進めることが求められています。
営業部門にBPOを導入することにより、DXを効率的に進めることが可能です。
なぜならBPOでは業務フローを分析して再構築するプロセスで、必要に応じて最新のツール(SFA、CRMなど)を活用して業務を最適化するからです。
社内でなかなかDXが進まない課題を抱えている企業でも、BPOを通して業務効率化の一つとして営業部門のDX化を進めることができ、営業部の事務処理を標準化、効率化できます。結果的に営業事務業の属人化を防ぐことにもつながります。
2. メリットや依頼できる範囲|人材派遣との違い

BPO導入以外に、営業アシスタントの派遣スタッフを雇用することを検討している場合もあるでしょう。
いずれのサービスも営業業務を外部の事業者に委託して効率化を進めたり、人材不足を解消するという目的で利用されますが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。
BPOと人材派遣サービスには、対象範囲や指揮命令者などに違いがあり、どちらが自社の目的に合っているかを見極めた上で導入する必要があります。
営業人材の派遣では人材そのものを派遣し、業務指示は派遣先企業が行います。一方で営業のBPOは営業業務全体をまるごと業務最適化も含めて委託できます。
具体的な違いは以下のとおりです。
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング) | 人材派遣(労働者派遣) | |
契約形態 | 業務委託契約・請負契約・準委任契約 | 労働者派遣契約 |
契約の対象 | 業務の一部(もしくはすべて)の改善、運用 | 派遣スタッフを活用した労働の提供 |
業務指示・責任 | 委託した業務はBPO事業者が責任を持って管理・実行し、継続的な改善提案も行う。 | 派遣社員に対する業務指示は自社が行い、業務の成果も自社が責任を負う。 |
一時的な営業事務業務の人手不足解消の目的であれば人材派遣が適しているでしょう。
一方、BPOのメリットは、根本的に業務プロセスが改善される点です。
BPO事業者は単に依頼された業務をこなすだけでなく、無駄なプロセスの削減したり、営業部門で活用されるSFA(営業支援ツール)やCRM(顧客管理システム)といった最新のツールを活用して営業事務業務全体の効率化を図ります。
さらに、BPOの継続的な利用により、業務改善を確実に定着させたり、市場のニーズやテクノロジーの変化にも対応が可能です。
このような業務変革が可能な点が人材派遣とはちがったBPOサービスの価値と言えるでしょう。
3.営業BPO部門でBPOを導入・委託できる具体的な業務例

それでは、BPO事業者に委託できる営業部の業務の一例をご紹介します。
● 受発注業務
受注内容のデータ入力、見積書作成、受注処理、納品手配、納期調整、在庫管理など
● 顧客情報・データ管理
顧客情報(CRM/SFA)の入力・更新、名刺管理など
●書類作成
見積書、請求書、契約書、提案書などの書類作成
●カスタマーサポート・電話対応
顧客からの問い合わせ・クレーム対応、電話の一次受付など
●営業活動支援
営業資料の準備、売上実績集計、備品発注管理、アポイントメント調整、スケジュール管理など
●インサイドセールス(内勤の営業活動)
電話やメールなどによる見込み顧客とのコミュニケーション
4.【BPO導入モデルケース】営業支援業務への活用事例

営業部のサポート業務にBPOを導入した場合に想定されるケースをご紹介します。
【モデルケース 1】 事務業務BPO:営業の負荷軽減と生産性向上
●企業タイプ:中小ITサービス企業 A社(営業担当者5名)
●導入前の課題
1. 営業担当者が見積書・受発注・データ入力を全て兼任し、残業が常態化。
2. 事務処理が属人化し、ミスが発生しやすい状態だった。
●BPOの活用内容
見積書・請求書作成、受発注処理、SFAへのデータ入力をBPO事業者に一括委託。業務プロセスを簡素化。
●導入後の成果
1. コア業務への集中:営業担当者の事務作業時間が週10時間削減。商談機会が増加。
2. 業務品質の安定:BPO事業者による専門的な処理で、事務処理のエラー率が半減。請求遅延が解消した。
3. コスト最適化: 事務員を採用・教育するコストを回避し、人件費を変動費化できた。
【モデルケース 2】 インサイドセールスBPO:新規顧客開拓の仕組み化
企業タイプ:中小製造業 B社(新製品の販路拡大を目指す)
●導入前の課題
1. 新規開拓のリソースがゼロ。見込み客からの問い合わせやリードが放置されていた。
2. 自社にテレアポや顧客育成(ナーチャリング)のノウハウがなく、アポイントメント獲得率が低い。
●BPOの活用内容
ターゲット選定、トークスクリプト開発、Web問い合わせへの一次対応、リードナーチャリングを委託。
●導入後の成果
1. 営業パイプラインの拡大: 購買意欲の高い商談設定数が月平均5件増加し、新規顧客獲得ルートが確立。
2. ノウハウの獲得: BPO事業者が保有する専門的なトークノウハウや顧客反応データが共有され、自社戦略の改善に役立った。
3. 役割分担の明確化: 訪問営業担当者はクロージング活動に専念できるようになり、受注率が向上した。
5.まとめ

営業部門へのBPO導入は、単なるコスト削減策や、一時的な人材不足の解消ではなく、業務を効率化し企業の成長を加速させる戦略的な投資となります。
コウシンの「ゼロからはじめるBPO」でまずは業務の課題を見つけて改善し、業務効率化を図るところからはじめませんか。
「ゼロからはじめるRPA」も合わせて導入することにより、効率的なDXにもつながります。
JIS Q 27001:2023(ISO/IEC 27001:2022)

一般人材派遣業:労働大臣許可 派13-01-0526
人材紹介業:労働大臣許可 13-ュ-010435

経済産業省認定番号:第37号‐24020002
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