デジタルBPOとは? DXを含めたBPO導入が実現する業務効率化への道

「DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進して業務効率化したいが、どこから手をつければいいのかわからない」
「社内にIT専門人材がおらず、ツールを導入しても使いこなせない」
「結局、現場にはアナログな業務や紙の書類が残り続けている」
このような悩みを抱えている企業担当者は非常に多いのが現状です。多くの企業がITツールを導入しながらも、既存の非効率な業務プロセスが障壁となり、期待したほどの成果を得られずにいます。
現在、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)は、単なる「人手不足を補うための外注」から、AIやRPAなどの先端技術を駆使して業務そのものを自律化させる「デジタルBPO」へと進化を遂げつつあります。
本記事では、従来のBPOとの違いや最新のIT技術による効率化の仕組み、そして部門別の成功事例を詳しく解説します。
停滞するDXを打破し、BPOを通じて圧倒的な業務効率化を実現するためのヒントとなるはずです。
1.業務の外注を超えるデジタルBPOとは

「デジタルBPO」とは、最新のデジタル技術を駆使して業務プロセスを外部委託する経営戦略のことです。従来のBPOが「人」を介して業務を代行することに主眼を置いていたのに対し、デジタルBPOはまず「テクノロジーによる最適化」を前提としています。
■IT技術を駆使したBPO
2025年現在、デジタルBPOの中核を成すのは、RPAによる定型業務の自動化だけではありません。生成AIやAIエージェント、AI-OCR、クラウド基盤などを組み合わせ、複数のシステムが連携して業務全体を最適化するハイパーオートメーションの実現が主流となりつつあります。
「ハイパーオートメーション」とは、ITツールを単体で活用するのではなく、AIやRPAなどの複数の技術を組み合わせることで、より幅広い業務を自動化することを意味しており、現在、新しい業務自動化の方法として注目されています。
これにより、人間が行っていた「データの読み取り」「転記」「一次判断」「要約」といった作業がデジタル上で完結し、人間は「最終的な承認」や「例外対応」といった付加価値の高い業務に集中できるようになります。
■従来のBPOとの違い
デジタルBPOには明確な定義があるわけではなりませんが、BPOの中でも特にAIやRPAなどのテクノロジーによって業務効率化を進めながら生産性を向上させるアウトソーシングです。
従来のBPOでは人によるアナログ対応の事務作業や単純作業も含まれていますが、ITテクノロジーを活用することにより、委託できる業務の範囲も広がり、対応スピードや業務の質も高まることが期待されています。
デジタルBPODでは委託を受ける際、まず業務を可視化し、最新技術に合わせてプロセスを再設計します。技術によって業務を「進化」させてから運用するため、スピード、精度、コストが従来のBPOよりもさらに改善される効果があります。
■デジタルBPOがDXを加速する
多くの企業でDXが停滞する最大の理由はIT人材の不足と言われてます。ツールを導入しても、それを保守・運用し、継続的に改善できる人材が社内にいなければ、DXは形骸化してしまいます。
しかしデジタルBPOを活用することにより、自社で専門人材を雇用・育成するリスクを負うことなく、BPO事業者が持つ最新のITインフラと運用のプロフェッショナルをサービスとして利用できます。
つまり、BPOを導入すること自体が、その企業のDXを加速させる最短ルートになるのです。
2.ITを駆使したBPOによる業務改善の部門別事例

それでは実際にITを駆使したBPOでどのような業務改善が可能になるのか、モデル事例を見ていきましょう。
【1】経理・財務部門:紙と手入力の削減
●改善業務: 請求書処理、経費精算、入金消込。
●活用技術: AI OCR(高精度な読み取り) × RPA(自動転記)。
●導入効果:
Before: 月末、大量の紙の請求書を担当者が手入力し、二重チェックに追われる。
After: 書類はスキャンするだけ。AIがデータを抽出し、RPAが会計ソフトへ自動登録。人は「異常値の確認」のみを行い、処理時間は60%以上削減。
【2】人事・労務部門:ペーパーレスと自律化
●改善業務: 勤怠管理、給与計算、年末調整、入退社手続き。
●活用技術: クラウド人事システム × AIエージェント。
●導入効果:
Before: 従業員からの問い合わせ対応や書類不備の確認で、コア業務(人材開発等)が手につかない。
After: 年末調整はスマホで完結。不備チェックや簡単な質問回答はAIが自律的に対応し、担当者は「組織戦略」に集中できる。
【3】カスタマーサポート・営業事務:24時間365日の高精度対応
●改善業務: 問い合わせ対応、受発注入力、顧客データ管理。
●活用技術: 生成AIチャットボット × API連携。
●導入効果:
Before: 電話とメールが殺到し、対応の遅れが失注や顧客満足度低下を招く。
After: AIが複雑な質問にも文脈を理解して即答。受発注データもシステム間で自動連携され、人による転記ミスがゼロに。
3.デジタルBPO導入の3つの柱

デジタルBPOがなぜこのような成果を出すのか、その核となるのは、以下の3つのテクノロジーを組み合わせた「ハイパーオートメーション」の概念です。
■ AI(生成AI・AIエージェント):業務を「自律化」させる
2025年における最大のトピックは、AIの役割が「補助」から「自律」へと進化したことでした。
生成AIが膨大なマニュアルや過去のメール履歴を読み込み、人間のような自然な文章で回答を作成したり、複雑な報告書を要約したりします。
AIエージェントは単なる命令実行だけでなく、「~に関する問い合わせを完結させよ」という曖昧な指示に対し、自ら必要なツールを選択し、判断を下しながらタスクを遂行します。これにより、人間は作業者ではなく「AIの成果物の承認者」へと役割が変わります。
■ RPA:データの「シームレスな循環」を作る
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、異なるシステム間をまたぐ「データの受け渡し」のプロフェッショナルです。
例えば、AI OCRが読み取ったデータを、会計ソフト、販売管理ソフト、顧客管理システム(CRM)のそれぞれに一括で登録する。
人間が行えば「コピペ」の繰り返しになる作業を瞬時にミスなく実行し、企業内のデータの流れを停滞させない「パイプライン」としての役割を果たします。
■クラウド・BPaaS:業務を「リアルタイム」に可視化する
デジタルBPOは、BPaaS(Business Process as a Service)という形態で提供されることが一般的です。
自社のオンプレミス環境ではなく、BPO事業者が提供するクラウド基盤上で業務を遂行します。
これにより、自社とBPO事業者が「同じ画面」をリアルタイムで見ることが可能になります。進捗状況やデータ分析結果が常に可視化されるため、ブラックボックス化を防ぎ、経営者はいつでも最新のデータに基づいた迅速な意思決定を行えるようになります。
4.まとめ
デジタルBPOは、単なるコスト削減のための「外注」ではありません。IT技術をフル活用して業務プロセスを根本から再設計し、企業のDXを外部から加速させる「戦略的な投資」です。
多くの企業が直面している「2025年の崖」や深刻な労働力不足を乗り越えるためには、自社ですべてを解決しようとする従来のスタイルから脱却する必要があります。デジタルBPOを導入することで、最新のAIやRPAの恩恵を即座に享受し、非効率なアナログ業務から社員を解放することができます。
社員が「人間にしかできない付加価値の高い仕事」に集中できる環境を整えること。それこそが、デジタルBPOが実現する真の業務効率化であり、DXのゴールでもあります。
まずは、自社のどの部門にアナログな停滞があるかを洗い出すことから始めてみませんか。デジタルBPOというパートナーを得ることで、停滞していたDXは確実に動き始めます。
JIS Q 27001:2023(ISO/IEC 27001:2022)
一般人材派遣業:労働大臣許可 派13-01-0526
人材紹介業:労働大臣許可 13-ュ-010435
経済産業省認定番号:第37号‐24020002
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