お役立ち情報

古いレガシーシステムでも大丈夫?RPAで業務を自動化する方法

レガシーシステムとRPA

RPAとは「Robotic Process Automation」の略でパソコンで行っている定型業務を自動化するソフトウェアロボットの技術のことです。

しかし自社で運用しているシステムが古すぎて、RPAによる業務の自動化をあきらめていませんか?

次のようなお悩みが多く聞かれます。

「独自開発したレガシーシステムなのでRPAで自動化できないのでは」

「AS400のような古い基幹システムでも自動化できますか」

「システム全体を入れ替えないと自動化できないのでは」

実はどんな古いレガシーシステムであってもRPAの導入は可能です。

本記事では、レガシーシステムを運用している企業のRPA導入のメリットに加えて、導入に当たっての注意点についても解説します。レガシーシステムを利用している企業はRPA導入により、業務効率化やDXを進める第一歩になるはずです。

1.レガシーシステム でも業務自動化は可能

「レガシーシステム」とは、メインフレームやオフコンなどの古い技術を基盤に構築されたシステムを指します。追加で改修を繰り返した結果、システムが複雑になり、ブラックボックス化しているケースが多く見られます。

■レガシーシステムに依存している企業は70%以上

「DX動向2024」の調査によると日本企業の76%がレガシーシステムを運用しています。しかし長年にわたって使用され、複雑化したレガシーシステムは、他のシステムとの連携が難しく、業務を非効率にしたりDXが進まない要因となっているケースが多く見られます。

またプログラミングの知識が必要だったり、業務が特定の担当者に依存しやすいなどさまざまなデメリットがあるのをご存じでしょうか。

ITシステムの老朽化やDXの遅れによる経済的損失は2025年以降、最大で年間12兆円にのぼるとされ、「2025年の崖」と呼ばれています。

しかし、ITシステム全体を刷新するとなると多額の費用がかかるため着手が遅れていたり、経営陣がそのリスクを把握していないケースもあるようです。

■システムの大幅刷新をしなくてもRPA導入は可能

レガシーシステムを使用していると最新の技術を導入してDXを進めることができないのではないかと考える企業も多くあります。

しかし基本的にはレガシーシステムであっても、マウスやキーボードを使ったパソコン操作であればRPAで自動化が可能です。

RPAの導入により、既存のシステムを活かしながら自動化を進めて業務効率化を図ることができます。自動化により、従業員が誰でもシステムを使った業務を行えるようになるため、結果的に特定の担当者への属人化を解消することにつながります。

2.レガシーシステム でもRPAで自動化が可能な理由

それでは、レガシーシステムにRPA導入が可能な理由と、その汎用性の高さについて具体的に見ていきましょう。

■システム内部には触れずに操作を自動化

RPAは、基本的にはシステムそのものの内部の設計には触れず、人がパソコンの画面上で行う操作をロボットに再現させる技術です。

さらに、Windowsなどの画面操作(GUI)だけでなく、文字だけで操作する昔ながらのシステム(CUI画面)での操作も自動化が可能です。

つまり、どんな古いレガシーシステムであっても、また新しいシステムでも、マウスやキーボードを使う操作であればRPAによって自動化できるのです。たとえば、「アイコンをダブルクリックしてアプリを起動する」ような操作もロボットが再現してくれます。

■機能追加で企業ごとにカスタマイズが可能

さらに企業ごとのニーズに合わせて独自の仕様にも、追加の機能を組み込むことで対応が可能です。

たとえば「決定ボタンを押すときに、右側のCtrlキーだけを使って操作したい」といったケースです。当社のお客様から実際にそのようなご要望があった場合に、追加機能を組み込むことでご対応した事例があります。

このように企業ごとの使用や独自のルールに合わせた細かい調整にも柔軟に対応できる点もRPAのメリットの一つです。

3.システム改修 vs. RPA導入の費用・期間比較

レガシーシステムを使用している場合、本格的なシステム改修には多額のコストと時間がかかります。

一方でRPAの場合は、大幅なシステム改修に比べると短期間で導入が可能です。システム改修とRPAの導入を比較すると次のようになります。

システム総入れ替え・改修RPA導入
費用数千万円~数億円導入初期費用+ライセンス費用
期間2年~数週間~数ヶ月
システムへの影響構造全体に影響既存システムへの影響なし
効果発生時期プロジェクト完了後導入直後から

つまり、RPAの導入により、高いシステム改修費用をかけずに非常に短期間で業務の自動化、効率アップの効果を実現できるのは最大のメリットと言えるでしょう。

RPA導入にはさまざまな利点があります。

・ヒューマンエラーの削減

・業務属人化の解消

・従業員のリソースをコア業務に最適化できる

レガシーシステム改修に億単位と年単位のコストをかけずに、業務を効率化したい企業にとってRPAは最適な解決法となります。

パソコンを使った定型業務を自動化することにより、従業員がより生産性の高い業務に集中することができるため、長期的には高い費用対効果が期待できます。

4.まずは業務整理とシステムの最適化から

このようにRPAは目の前の作業を自動化し、効率化をもたらす強力なツールですが、RPAを最大限に活かし、企業の持続的な成長につなげるためには、業務整理(BPR)とシステム最適化が欠かせません。

RPA導入のプロセスを始める前に、まずは業務プロセス全体を整理する(BPR)のが重要です。

業務整理を行うことで、現在の業務フローの中のそもそも不要な作業や二重作業といった非効率の原因となっている部分を明確に見つけることができるからです。

さらに、手作業で対応している部分のうち、本来はシステム側で自動連携・統合すべき部分も浮かび上がってきます。

つまりこれによって、業務が非効率になっている問題の根源を見つけることができるのです。

その上で、部分的にRPAを導入することにより、コストを削減しながら汎用性の担保が行うことができ、効率的な業務効率化を実現できます。

5.まとめ

RPA導入は、レガシーシステムを活かしながら短期間・低コストで企業に以下のようなメリットをもたらします。

・費用対効果を最大化

・属人化の解消

・より創造的で価値の高い業務に集中できる環境へ

しかし効果的なRPA導入には、まず現状の分析と業務の最適化、自動化する部分の切り分けが不可欠です。

コウシンの「ゼロからはじめるRPA」では、はじめてRPAを導入するお客様のはじめの第一歩から二人三脚で寄り添ったサポートをご提供します。

・レガシーシステムを大幅に改修するしかないと諦めている

・基幹システムの改修コストを極力下げたい

このような場合はぜひコウシンまでご相談ください。

電話でのお問い合わせ

0120-676-098

通話無料受付時間:平日9:00~18:00

JIS Q 27001:2023(ISO/IEC 27001:2022)

JIS Q 27001:2006(ISO/27001:2005)

一般人材派遣業:労働大臣許可 派13-01-0526
人材紹介業:労働大臣許可 13-ュ-010435

経済産業省認定番号:第37号‐24020002

経済産業省認定番号:第37号‐24020002

「ゼロからはじめるRPA」が、あなたの会社の生産性向上を支援します!