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EC業務のRPA活用事例|受注処理・在庫管理を自動化し、ECサイト運営を効率化する方法

EC業務のRPA活用事例

EC業務では日々発生する受注処理や在庫管理、商品登録において、手作業によるミスが課題となっているケースが多く見られます。また、それらのルーティンワークの負担が大きく、本来の売上拡大に向けた戦略策定や顧客対応に手が回らない担当者も多いようです。

本記事では、EC業務の自動化を可能にするRPAについて、どのような業務を自動化できるのか、EC業務へのRPA導入のメリットについてご紹介します。

「繁忙期の残業をなくしたい」「コア業務に集中したい」「業務のストレスを軽減したい」など、EC担当者の悩みを解決したい方は必見です。

1. EC業務におけるRPA活用事例3選

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、人がパソコンで繰り返し行っている定型業務を自動的に実行してくれるプログラムのことです。

RPAは汎用性が高く、あらゆる業界・業種で活用されていますがEC業務においても幅広い業務に活用することで効率化が可能です。

ここでは、実際にEC業務をRPAによって自動化し大幅に効率化した事例をご紹介します。

システム連携やレポートの抽出など、EC業務以外にも共通する内容が多いため、具体的なRPAの活用事例としてご参照ください。

■事例1:受注処理・在庫管理の自動化

<現状の課題>

・出店している複数のオンラインショッピングモールや自社の販売サイトなどの受注データを手動で基幹システムに入力している。

・入力ミスが発生しやすく、チェックに時間を要する。

・在庫数が連動しておらず、手動で更新するため、欠品や過剰在庫が発生しやすい。

<RPA導入後の効果>

・RPAが複数のECサイトから受注データを自動で集約し、基幹システムへ連携。

・入力ミスがゼロになり、作業時間を大幅に削減。

・在庫数をリアルタイムで連携・更新することで、機会損失や余剰在庫を防止。

■事例2:委託倉庫との発送連携の自動化

<現状の課題>

・委託倉庫からの発送完了報告を待って、手動で販売サイト・モールに発送情報を登録。

・メールが来るタイミングは日によってまちまちなので、担当者が定期的にメールチェックをしなければならない。

・発送商品が多い繁忙期はメールの来るタイミングが遅くなるうえに商品数が多くなるため、担当者の残業が常態化する。

<RPA導入後の効果>

・委託倉庫からのCSVやメール報告をRPAが自動で監視・取得した情報を基に、販売サイト・モールに自動で発送情報を登録。

・登録作業がリアルタイムで行われるようになり、担当者が委託倉庫からのメールを待機せずに済むようになった。

■事例3:類似製品の価格調査の自動化

<現状の課題>

・競合サイトを巡回し、手動で類似商品の価格や在庫状況を調査。

・調査に膨大な時間がかかり、頻繁な価格改定に対応しきれない。

<RPA導入後の効果>

・RPAが指定したキーワードでWebサイトを定期的に巡回。

・商品名、価格、URL、納期情報などを自動で収集・整理し、レポート化。

・これにより、市場の動向をリアルタイムで把握し、スピーディーな価格戦略の策定が可能に。

こういった業務の自動化により、ECサイト担当者の負担を大幅に軽減することができます。また、EC業務では、事業の伸張に伴って急に管理工数が増えたことで、結果的に利益を圧迫することもあります。RPAによる自動化でこのようなリスクも防ぐことができます。

2. RPA導入でEC業務はどう変わる?期待できる4つの効果

それでは実際にRPAでEC業務を自動化できる具体的な業務と、RPA導入による効果についてご説明します。

■RPAで自動化が可能なEC業務

EC業務では主に次のような業務の自動化が可能です。

商品の登録~受注処理・新商品の登録・更新
・在庫管理
・注文処理
・返品処理
・販売モールとの連携業務
・問合せ対応
商品の発送・配送ステータスの変更
・送り状発行
・出荷処理
発送後の業務・請求処理
・売上データ集計
・問合せ対応
・売上分析

■EC業務へのRPA導入のメリット

EC業務には複雑で多岐にわたる作業がある上、顧客からの問い合わせやクレーム処理にも対応する必要もあり、ECサイトの運営者には大きな負担がかかります。

EC業務にRPAを導入することにより、次のようなメリットがあります。

1.作業時間の劇的な削減

RPA導入により在庫管理システムとECサイトを連携させ、在庫管理を自動化することが可能です。また、注文もリアルタイムで処理し、注文の確認、計上、発送準備までも自動化。新商品の登録や情報更新も自動でECサイトにアップロードできます。

このような作業の自動化でEC業務で多く発生する手入力作業の手間を大幅に減らすころができます。

2.人的ミスの削減と業務品質の向上

繰り返しの多い大量の定型業務では、どうしてもヒューマンエラーが発生します。

EC業務では、在庫管理やECサイトごとの受発注管理、ステータスの更新など繰り返し発生する細かな作業が多いため、エラーが発生するリスクが高くなります。

RPAで自動化することで、在庫場情報や価格がリアルタイムに自動的に更新されるため、手入力による作業が削減されます。これにより、入力ミスや遅れがなくなり、業務品質の向上効果も期待できます。

3.売上拡大への貢献

RPAで在庫管理システムとECサイトを連携させることができるため、大変な手間をかけることなく複数のECサイトに同時に出店することができます。

これにより、さまざまな顧客に同時にアプローチでき、売り上げの拡大につながります。また、欠品が発生した際にも発注業務を自動化するため、在庫数をすぐに確保することができ、過剰在庫によるコスト削減も可能です。

RPAによる効率的な在庫管理で、在庫の過不足からの売り上げ機会の損失を小さく抑えることに加えて、ECモール全体の売上拡大の効果も期待できます。

4.顧客サービスの向上

注文処理やキャンセル・返品処理の自動化によって、より迅速な処理を実現します。また、注文から発送までを自動化することで、顧客はいつでも配送ステータスを確認することができます。

さらに、ユーザー数が増加しても、注文処理から発送までを迅速・正確に行えるようになります。欠品の場合もECサイトに迅速に反映されるため、顧客が欠品した商品を購入してしまうリスクを下げることができます。

従業員は自動化によりできた時間を使って、問合せ対応などに注力することができるようになるため、顧客満足度を向上につながります。顧客との関係を深め、ECサイト全体の信頼度を高めるためにより多くの時間を割けるようになるでしょう。

3. RPA導入で失敗しないために!知っておきたい注意点と解決策

次にEC業務へのRPA導入のデメリットや注意したい点と、その解決策についてもご紹介します。

■業務フローに変更があった場合に対応が必要

RPAは、あらかじめ設定された手順通りに動きます。そのため、ECサイトの仕様変更や業務フローが変わる場合は、RPAロボットの再設定が必要になります。

<解決策>

・導入前に業務フローを明確に整理し、変動の少ない業務から自動化を始める

・仕様変更が発生した際は、速やかにRPA事業者や担当者に相談できるようにしておく

■RPA導入後の運用・保守に工数がかかる

RPA導入後も、ロボットが正常に稼働しているかを定期的に監視する運用・保守作業が必要です。

<解決策>

・運用・保守まで含めたサポート体制を持つRPA事業者を選ぶ

■RPAの適用範囲を間違えると効果が出ない

RPAには向いている業務と向いていない業務があります。向いていない業務を無理に自動化しようとすると、かえって手間が増えてしまいます。

<解決策>

・定型化・ルーティン化された単純作業にRPAを適用する

4.まとめ 

EC業務はRPAの自動化により、EC担当者の負担を軽減し、さらに売り上げ拡大・顧客満足度を高める効果も期待できます。

RPA導入の第一歩としては、自社のEC業務を見直して最適化し、どの業務を自動化するべきかを検討する必要があります。

また、導入後も定期的にRPAロボットの稼働状態をチェック・保守する必要があります。

コウシンの「ゼロからはじめるRPA」では、はじめてRPAを導入するお客様に最初の第一歩から二人三脚で寄り添ったサポートをご提供します。

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経済産業省認定番号:第37号‐24020002

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