月曜日の朝、決まった業務から一日がスタートする方も多いのではないでしょうか?
そんな毎週のルーティン業務が「なくなります」と言われたら、どうしますか?
今回は、RPAを活用して「月曜朝の業務」を削減し、業務の進め方を変えた企業の事例をご紹介します。ぜひ、自社の業務に置き換えながらお読みください!
毎週月曜の朝にやってくる、重たいデータ加工業務
小売業のA社は、火曜日の仕入れ調整のために、毎週以下のような売上分析を行っています。
・月曜朝:前週の売上データをシステムから抽出
・月曜午前:売上の好調・不調をエクセルで加工
・月曜午後~火曜:データを分析し、仕入れや在庫調整の判断
しかし、A社の売上管理システムは動作が重く、データ抽出だけで長時間かかるのが課題でした。
担当のBさんは、午前中いっぱいデータ整理に追われ、午後に急いでエクセル加工、分析にかける時間がほとんど取れない状況だったのです。
「分析の時間を増やしたい」
Bさんの理想は
「月曜午前中にはエクセル加工まで終わらせ、午後はしっかり分析に集中すること」。
そこで活用したのがRPAでした。
RPAに任せた業務
✔︎ システムへのログイン・データ抽出
✔︎ 売上データのエクセル加工
A社ではすでに別部門でRPAを導入していたため、Bさんもサポートを受けながら自動化を進め、「エクセル加工までをロボットで完了させる」ことに成功しました。
ロボットなら日曜に働いてもらうことも可能!
さらにBさんは、ロボットを日曜夜に稼働させることに。
そのおかげで「月曜の朝に会社に来たら、売上データ加工が終わっている」という状態を作り出すことが実現しました!
RPAのタイマー設定機能を活用すれば、決まった時間にロボが自動で作業を行います。
夜間や休日の稼働も可能なため、システムの負荷を気にする必要もありません。
その結果「月曜午前中にデータ分析、午後には仕入れ判断」ができるようになったのです!
導入後の変化とメリット
Bさんは、毎週月曜朝に3時間かかっていた重い作業から解放され、精神的な負担が大きく軽減されたと話していました。
さらに、作業に追われる時間が減ったことで、より分析に集中できるようになり、仕事の質自体も向上したと実感しているそうです。
月曜の3時間って、かなり貴重ですよね…!
そして、これはBさん個人だけでなく、チーム全体にも良い影響をもたらしました。売上データの分析が早くなったことで、仕入れや在庫管理の判断に余裕ができ、仕入れ担当のスタッフも「助かる!」と喜んでいるそうです。
このように、業務の自動化は単なる個人の負担軽減にとどまらず、 チーム全体の業務フローをスムーズにし、より良い働き方につながる結果となりました。
RPAは業務時間を増やす最適な手段
今回のA社のように、「この業務がなければ楽になるのに…」という視点で業務を見直すことで、RPAの活用がより明確になります。
また、RPAの強みは「人間が働けない時間帯に仕事をさせる*ことができる点です。
夜間・休日に稼働させることで、翌朝には作業が完了し、業務効率を大幅に向上できます。
自社の業務を振り返り、RPAを活用できる部分がどこにあるかを考えることで、その後の情報収集や導入の精度も高まります。
自動化できる業務を洗い出し、優先度を整理することが重要です。
まずは業務を洗い出しから取り組んでみませんか?