OpenAIの音声認識を搭載。話者分離で複数人を可視化するボイスレコーダーの決定版
会議の議事録作成に時間がかかったり、会話のスピードが早くて議事録の作成についていけなかったり。
あなたは、議事録作成に必要以上の業務時間を割かれていませんか?
そんな議事録作成が苦手な方の悩みを一掃してくれるAI時代の賢いボイスレコーダー「オートメモ」が登場!
今回は、実際にデモ機を試用したリアルな感想と、オートメモの機能をお伝えします!
・会議中の発言率が大幅アップ?オートメモで議事録作成の悩みを解決
・オートメモS/R 製品比較
・タッチ画面搭載の上位モデル「オートメモS」
・誰でも簡単に操作できる「オートメモR」
・録音から文字起こしまでできるスマホアプリ「オートメモApp」
・音声文字起こしから・編集・共有ができるWebアプリ「オートメモHome」
・セキュリティに関して
・オートメモの活用事例
会議中の発言率が大幅アップ?
オートメモで議事録作成の悩みを解決
ソースネクスト様の調べによると、「会議中の部下の行動や態度で最も価値を感じることは何か」という質問に対して「何かしらの発言をすること」が50.6%という結果が出ています。
そして、会議中に議事録を書いていることで発言しにくいと感じている方は75.8%と、部下の7割以上は発言しにくいと回答しているのです。
中には、「議事録作成の時間がもったいない」「発言との両立が難しい」といった不満が多く、議事録の作成は会議においての課題となっていることがわかります。
調査期間:2023年8月1日〜2023年8月2日/調査テーマ:議事録に関する意識調査/調査対象者:30〜50歳のマネジメント層500名/20〜29歳の議事録を作成する機会がある層500名/調査方法:インターネット調査
そんな議事録作成をサポートしてくれるのが「オートメモS」と「オートメモR」。
これらは、ChatGPTの開発メーカーOpenAIの音声認識モデル「Whisper」を採用しており、複数人会話の個人判別や、会話内容の理解などに期待が高まります!
オートメモS/R 製品比較
オートメモSとRのスペックを比較してみました。
録音や再生機能、本体サイズや重さ、集音距離には大きな差はありませんが、
・文字起こし結果の確認
・電池持続時間
上記の2点に関しては製品ごとの特徴が現れていました。
これらの比較表を加味して、以下のレビューをご覧下さい。
製品名 | AutoMemo S(オートメモS) | AutoMemo R(オートメモR) |
商品画像 | ||
発売日 | 2022年1月21日 | 2023年9月5日 |
特長 | 機能豊富な上位モデル ・一台で文字起こしまで完結 ・PCを開くことなく、出先で文字起こし結果の確認をすぐにできる。 ・タッチパネルディスプレイ搭載 |
標準モデル ・ボイスレコーダーの基本的な機能を搭載 ・従来のボイスレコーダーユーザーが使いやすい設計 ・文字起こし結果はスマホアプリやPCで確認 |
文字起こし結果の確認 | 端末での確認が可能。 (AutoMEmo Home、AutoMemo Appでも確認可能) |
端末でテキストの確認はできません。 (AutoMEmo Home、AutoMemo Appで確認可能) |
本体サイズ | 92×54×12mm | 104×46×15mm |
本体垂量 | 約88g | 約66g |
集音距離 | 約5m | 約5m |
電池持続時間(待機) | 120時間 | 1ヶ月以上 |
電池持続時間(録音) | 16時間 | 10時間 |
メモリ(ROM) | 16GB | 4GB |
オートメモS レビュー
タッチパネルディスプレイが搭載されており、表示された文字起こしテキストをタッチしたあたりから音声の再生が可能です。
特徴
音声とテキストがシンクロしているので、テキストをタップしたあたりから音声を再生できます。
文字起こしされたテキストもキーワード検索ができます。
検索がハイライト表示され、矢印マークを押すことで次や前の検索結果に移動できます。
キーワードで検索できるので、大量のデータの中から目的の録音データをすぐに見つけ出すことができます。
録音中にボタンを押すとブックマークの登録ができます。
話題が変わるタイミングや重要なところでブックマークすると便利です。
使用感
会議やインタビュー取材で使用したところ、簡単な操作で録音した音声が文字起こしされ、今まで行っていた手作業での文字起こしがなくなり、とても快適に使うことができました。
音声からの文字起こし精度は良好で、議事録作成の手間は大きく削減できます。
しかし、騒音など周囲の音が大きい場所、複数人のいりみだれる会話、いわゆる自由な意見交換の場に関しては、オートメモでも判別・精査が難しいようで、文字起こしの精度は下がります。センテンスとしては正しいのですが、前後の文意がずれることもあります。
それでも会議の内容や流れを端末内で一目で把握できる点は非常に便利。
フリーディスカッションの形式を取る会議が多い会社でも、オートメモの存在は議事録作成の大きな助けになるはずです。
また操作画面はタッチパネルとなっており、手にすっぽりと収まるサイズ感であることから、日常的に使用しているスマホと同じ感覚で使い勝手が良かったです。
評価
複数人での会話 | ◯ |
距離がある場合の認識 | ◯ |
「えー」「あー」の自動除去 | ◎ |
持ち運びやすさ | ◎ |
起動しやすさ | ◯ |
操作しやすさ | ◎ |
オートメモR レビュー
オートメモRはオートメモSから一部の機能をオミットし、ボイスレコーダーとしてのシンプルさ、使いやすさを追求したお手頃価格の新モデルとなってます。
(オートメモHomeのご紹介は下記に記載しております。)
特長
待機モードで1ヶ月以上続く安心の長持ちバッテリー
付属のACアダプターで充電ができます。
シンプルで直感的に操作ができるUIです。
初めての操作でも迷わず簡単に録音再生ができます。
電源がついていない状態からでも、側面のスイッチをスライドすればすぐに録音開始します。
録音を開始すると、中央のLEDライトが点灯するので、「録音中」ということがひと目で分かります。
使用感
文字起こし結果は連携Webアプリの「オートメモHome」で確認可能です。
オートメモRの使用感ですが、音声の80~90%は正しく文字起こしされており、その精度の高さに驚かされました。
特に1on1での対談の際には、ほぼ完璧な会話文がデータとして手に入りました。インタビューなどには必須アイテムになりそうです。
また、参加者6名の会議で使用した際、声ごとに人物を分けてくれる識別機能がとても役に立ちました。会議の流れを詳細に思い出すことができます。
しかし、オートメモSと同じく、周りの騒音や複数人での同時発言には弱く、文字起こし精度が著しく落ちる傾向にあります。
デザインはシンプルで、背面の傾斜によって、デスクに置いた時にマイクが話す相手の方に向くよう設計されています。
また軽量かつコンパクトなので、胸ポケットに入れて持ち運ぶことも可能です。
録音操作は右側面のスイッチをスライドさせるだけ。オートメモSのように電源を入れて録音ボタンを押して…というような手間がかかりませんでした。
評価
複数人での会話 | ◯ |
距離がある場合の認識 | ◯ |
「えー」「あー」の自動除去 | ◎ |
持ち運びやすさ | ◎ |
起動しやすさ | ◎ |
操作しやすさ | ◯ |
オートメモS・Rは、Wi-Fiなしでも録音が可能です。しかし、テキスト化はWi-Fi接続後でないと利用できません。録音終了後、Wi-Fi接続がされていたら、クラウドに転送されます。
そのため初期化された状態で電源を入れると、最初にWi-Fiの接続設定が表示されるのですが、初めてオートメモに触れる筆者でも指示通りに進めて難なくこなすことができました。
また、オートメモはアカウントを作成する必要があります。
「」または「」でログインすれば簡単にアカウントが作成できるため、事前に登録しておくことをお勧めします。
オートメモApp レビュー
オートメモAppとはiOS/Androidで利用できるスマホアプリです。録音から文字起こし、タップ再生など全てできます。
スマホにオートメモ機能が入ったという感覚ですね!
「オートメモHome」や各オートメモ端末との連携も可能です。
アプリ版とオートメモ端末でテキスト化する流れに違いはありませんが、
比較すると以下の2点があげられます。
・テキスト化には音の質が重要であり、オートメモ端末の方がテキスト化精度が良いようです。
・アプリ版の録音機能は、スマホに電話が着信すると録音が停止するようになっています。
※:テキスト化は別途料金が発生します。
オートメモHome レビュー
オートメモHomeとは、オートメモ製品(S/R/App)で録音した音声の文字起こしからテキストの編集、共有までできる、無料のWebアプリです。インターネットに接続したPC端末のWebブラウザから利用することができます。
オートメモSとRの文字起こしの結果を閲覧・編集が可能です。
オートメモRを使用した際(6人での会議)に、誰が話していたかなどがアイコンで分けられ話者分離されていたので、会話の流れが把握できました。
オートメモHomeの機能の中では、「録音データの分割」と「テキスト編集」がとても便利です。
録音データの分割機能では、1時間を超える会議の録音データを分割し、別々のデータとして保存できます。話していない部分や録音を切り忘れてしまった際の空白のデータなども分割して削除することができるので、無駄なく議事録ファイルを作ることが可能です。
また、テキストの編集では、間違って認識している箇所や誤字や脱字なども修正できるので、オートメモがうまく聞き取れなかった部分を編集することができます。
オートメモHomeは今後のアップデートとして、以下の機能を追加する予定とのことです。
・メモ機能:文字起こしの結果の横にメモ欄を追加
・外部音声ファイルの取り込み:他社製品で録音した音声の取り込みにも対応
・フォルダ管理機能:フォルダに分類して整理ができる
セキュリティに関して
オートメモS/オートメモRの録音データはWi-Fiでクラウドへ転送される際に、https通信により暗号化されます。
また、利用者様のデータをソースネクストが閲覧または利用することはないので安心して使うことができます。
オートメモの活用事例
社内・社外会議時の議事録作成が主な活用方法です。
その他以下のようなケースで利用されるパターンもあります。
例えば…、
・営業にて、お客様との商談で言った言わないを回避するため
・テキスト分析ツールと組み合わせ、トークスクリプトの分析のため
・大量の手書きの資料(アンケート回答結果)などを読み上げ、書くよりも素早くテキスト化するため
上記のような状況以外にも、以下のような特定された場所でも活用事例があります。
医療・病院
・マイク・スピーカーを使った社内・社外会議の議事録作成
・カンファレンス・研修会の議事録作成
・電子カルテなど書類作成
一般企業
・社内・社外会議の議事録作成
(特にお問い合わせが多い業界・部署。金融関係、役員への報告が多い企業や部署、秘書課、広報部)
メディア
・編集部内での議事録作成
・取材でのテキスト化
・制作部(ドキュメンタリーやバラエティ制作)での
書き起こし
オートメモS・RとオートメモHomeのレビューはいかがでしたでしょうか。
オートメモS、オートメモRはどちらも文字起こし精度が高く、非常に利用しやすい製品だと感じました。筆者も実際のインタビューの現場で利用させていただきましたが、静かな部屋での1on1の対話が80%〜90%の精度で文字起こしされており、かなり信頼性の高い製品だと思います。また、録音データはWi-Fiでクラウドに保存されます。保存件数、期間に制限は設けていないという無制限利用が可能なため、「残りの容量で録音しきれるのか」といった心配はありません!
会議や、ちょっとした業務打ち合わせの時も、オートメモがあればメモを取る時間を割くことなく会話に集中することができます。
「若手社員がより参加しやすい会議に」
「話し合いを円滑にするため」
「打ち合わせの内容を忘れないように」
「インタビューでの発言をテキスト化するため」
さまざまな使い道はありますが、業務が快適になるのは間違いなし!
今後は今以上に、文字起こし機能の精度の向上や、話者分離の精度の向上に期待です。
オートメモに関してのお問い合わせはこちらからどうぞ!