あなたのお店を無料で宣伝してくれるGoogleビジネスプロフィールとは
国民の過半数がインターネットを利用するようになって20年、中小企業のホームページの開設率は、全体で90.1%。各業種で見たとしても85%を下回っている職種はありません(出典:令和2年 通信利用動向調査(企業編))。ホームページを開設することにより、飲食店の料理の写真や、店内の雰囲気などの視覚的な情報に加え、キャンペーンやセール情報に至るまで、今まで届けられなかったユーザーに認知させることが可能になりました。
しかし、誰もがホームページを開設して情報発信ができるようになった現在、競合サイトも増え続けている影響もあってか、期待していたほど集客に繋がっていない…なんてことがあるのではないでしょうか?
<目次>
・消費者行動の実態とは
・Googleが無料で宣伝してくれる!
・Googleビジネスプロフィール(旧称Googleマイビジネス)は地図のSEO
・ホームページと合わせて運用する、Googleビジネスプロフィールのメリット
・「星1つのレビューを乱発するぞ」と脅しをかける詐欺行為にご注意!
消費者行動の実態とは
ホームページを開設したのに集客効果が変わらない。問い合わせや注文が増えると期待していた事業者様からすれば拍子抜けですよね。お客様はどのように調べてお店を見つけているのか。ここで一般的な消費者における、検索の流れと行動を見てみましょう。
例えば、あなたが渋谷でランチを食べたいと思った際は、検索エンジンで「渋谷 ランチ」などと検索しませんか? 特に当てもなくとりあえず「渋谷という場所でランチが食べたい」という衝動に対し、まずは検索エンジンで探す方も少なくないはずです。この状況の場合、Google検索にしろ、GoogleMapにしろ、一般的には検索結果の1ページ目を見るのが精々で、2ページも3ページも読み進めていくケースはとても稀だと思います。
マーケティングにおいて、消費者の流れや行動はAISAS(アイサス)モデルで説明されることが多いです。AISASモデルとは、認知・興味・検索・購買・共有の五階層で説明され、その中でもAttention(認知・注意)が最初のステップとされます。AISASモデルは、まだインターネットが普及していない1920年代に米国のサミュエル・ローランド・ホール氏によって提唱された「AIDMA(アイドマ)」という消費者購買行動モデルが元となっております。AIDMAの購買プロセスは、認知・興味・欲求・記憶・購買行動の5つの行動プロセスで形成されています。
<AISAS(アイサス)>
・Attention:認知・注意
・Interes:興味・関心
・Search:検索
・Action:購買
・Share:共有
<AIDMA(アイドマ)>
・Attention:認知・注意
・Interest:興味を持つ
・Desire:欲求
・Memory:記憶
・Action:購買行動
AISAS(アイサス)モデルとAIDMA(アイドマ)モデル、どちらも認知・興味・検索(欲求)までの流れは変わりません。つまり、消費者は商品や店舗について認知・注意を持たなければ興味・関心に繋がってきません。そのため、消費者の目に留まる中身(ホームページの内容)を充実させることも必要ですが、店舗の存在を認知してもらうことがそれ以上に大切です。
Googleが無料で宣伝してくれる!
とはいえ、従来の認知をさせるための方法は、TVや新聞広告、ビラ配りといった、莫大なコストのかかる広告方法しか選択肢がありませんでした。しかし、現在はそこまでのコストをかけずとも手軽に認知活動を行える、Googleビジネスプロフィール(旧称Googleマイビジネス)というサービスがあります。実はこのGoogleビジネスプロフィールなら、なんと無料で宣伝ができてしまうのです。
例えば、PCを使用してGoogleで検索をした際はこのような表示になります。これはGoogleビジネスプロフィールによって作成されたものです。最近、これを有効活用し始める事業者が増えてきております。
Googleビジネスプロフィールは地図のSEO
検索結果に優先的に上位表示されるGoogleビジネスプロフィール(旧称Googleマイビジネス)とは一体何なのでしょう。それは「地図のSEO」とも呼ばれるMEOとの密接な関係があります。
Googleビジネスプロフィールとは
Google検索やGoogleマップ上にあなたのビジネスや商品・サービス情報をはじめ、お店の混雑状況まで貴社ご自身で発信することができる無料サービスです。
検索ユーザー側は電話やメッセージなどで予約ができたり、口コミ投稿をすることも可能なので、そのレビューコメントに対して返信することで、より消費者と密接にコミュニケーションが取れるようになり、ファン作りや優良顧客の育成などのCS(顧客満足度)対策としても機能します。
更に、問い合わせや実際に行きたいという想いを行動に移しているアクション・アクティブ状況も把握できるので、今後の経営方針や商品の選定などを推測したマーケティング対策にも有効です。
MEOとは
Map Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)の略で、Googleマップの検索結果において上位に表示させるテクニックです。これはローカルSEOとも呼ばれており、飲食店や個人経営などの地域に根付いた活動をされているビジネスにおいては、とても重要なマーケティング施策のひとつです。Googleビジネスプロフィールに掲載しているビジネス情報を最適化することで、Googleマップでの検索上位に表示させることができます。
もしかしたら、既に貴社の情報はGoogleが自動で作成した内容が表示されているかもしれませんが、ご自身が管理者となることでより正確な情報発信ができるようになります。
実際にGoogleビジネスプロフィールを運用し始めると、検索結果に表示できる項目も増えるのですぐ目に付くため、より多くのお客様に興味関心を持ってもらえることは間違いありません。更に、ユーザー行動が分かるインサイトレポートにより店舗戦略に活用することもできます。
ホームページと合わせて運用する、
Googleビジネスプロフィールのメリット
「検索すればホームページは出てくるじゃないか」「インターネット上に載っているから問題ないのではないか」などと、Googleビジネスプロフィールに取り組む意味が分からないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、活用するとしないとでは、集客や露出度に圧倒的な差が生まれるのです。これらを運用するメリットとは…
検索で上位になる
MEOはGoogleマップでの検索上位表示をさせることと前述しましたが、MEOの影響は自然検索にも及びます。例えば店舗名や企業名で検索した場合、地図情報が検索結果に出ますよね。これは、Googleが検索ワードからお客様が店舗や企業情報を求めていると判断し、検索ワードで地図検索をした場合の結果を表示しているからです。この表示枠は大体の場合自然検索した場合よりも上位に表示されるため、お客様の目に一番最初に飛び込んできます。
加工なしのリッチな情報を入手
店舗を紹介するポータルサイトはいくつも存在しますが、その評価や店舗情報は本当に信じられるものなのか定かではありません。しかし、Googleビジネスプロフィールでは口コミや実際にお客様が撮影した写真が溢れており、潜在的だった情報を手に入れることができます。サービスやブランドの世界観など、よりリアルで確かな情報を掲載することで、自社サイトへの導線を確保できるのです。
GoogleMapで推薦される
その店舗や企業に目的があってお越しになるお客様もいらっしゃいます。地図で検索しても店舗名や企業名が表示されない場合、場所が不明瞭だと顧客獲得を逃してしまう場合もあります。しかし、GoogleビジネスプロフィールならGoogleマップに連動して情報掲載できるのです。また最近では「近くの内科」等とマップ検索する利用者が増えています。これはローカル検索と言い、「今〇〇したい」と思っている来店見込みの高い消費者がよく検索するワードです。このような衝動的になっているユーザーに対し、マップ検索で推薦された店舗に真っ先に出会い、多くの競合店の中から貴社が選ばれる可能性を高めることができます。
来店のための情報を網羅できる
「その場所に行きたい」「電話したい」「予約を取りたい」「お店の雰囲気をみたい」などの行動目的を検索画面上で解決することも可能です。口コミを見て店舗を選び、リアルタイムでの混雑状況も把握できますし、そのマップ画面のままナビゲーションで現在位置からのルート誘導することもできるため、お客様の来店に結びつけやすくなります。
地図アプリの利用状況アンケートによると、第一位はGoogleマップが80%以上を占めていました。そして、飲食店の探し方として利用する手段はGoogle検索とGoogleマップが大きく数字を伸ばしています。つまり、①Google検索への露出を増やす(Googleビジネスプロフィール)、②Googleマップへの露出を増やす(MEO)ことが、今後ますます重要となると確実視されております。
Googleビジネスプロフィールにおいて、「オーナーが金を払わなければ星1つのレビューを乱発するぞ」という脅しをかける詐欺行為が、アメリカで発生していることをThe New York Timesが報じております。
GoogleコミュニティマネージャーのKara氏は次のように指示しています。
【日本語訳】
最近、Googleを使った企業をターゲットに、ギフトカードでお金を送らないと星 1 つのレビューをつけるという脅迫が行われていることがわかりました。Googleのポリシーでは、レビューは実際の体験に基づいていなければならないと明記しています。Googleはこうした攻撃を阻止し、不正なレビューを削除し、影響を受けた可能性のある企業プロフィールに保護を適用するために、24時間体制で取り組んでいます。もしあなたの会社がこのような詐欺師のターゲットになっている場合は、詐欺師にお金を支払わないようにしてください。ポリシー違反のコンテンツを確認して削除できるように、ここでレビューにフラグを付けるか、ヘルプセンターを通じてGoogleのサポートチームに連絡してください。
Google社は「このような脅しには絶対にお金を支払わないこと、もし脅しやレビューが実際に来た場合にはGoogleサポートへ相談をすること」と推奨しています。国内でも悪徳業者の営業を断ったことによる低評価のレビュー被害や、第三者からプロフィールを改ざんされる可能性もあります。こういったトラブルを防ぐためにも、今すぐGoogleビジネスプロフィールの「オーナー登録」を済ませて、維持・管理して身を守りましょう!
Googleビジネスプロフィールの賢い運用支援もお任せ下さい
どんな会社、店舗でも業界問わず簡単に開設できるGoogleビジネスプロフィール。もしかしたら、これを活用していないばかりに、あなたの競合先にお客様が流れて機会損失になっているかもしれません。Googleの正規代理店でもあるコウシンは、Googleビジネスプロフィールを賢く活用した運営支援も承っております。些細なことでも構いませんので気軽にご相談ください。