助成金でテレワーク環境促進とBCP対策を最大1/3の価格で同時に導入
新型コロナウイルスの蔓延を契機として、特にこの1年でテレワーク環境を構築した企業が大幅に増えました。例えば、東京都においてはコロナ前では20%弱しかテレワーク制度が無かったものが、最新の調査では57.3%の企業がテレワーク制度を導入していることが分かっています。(出典:アスクルがテレワークの実態調査)
言い換えると、今テレワークをしていなくても、しようと思えばテレワークをできる会社が既に全体の60%弱を占めております。
実は、このような環境構築を行うことは、単にテレワークの問題だけでなく、BCP対策(※)の観点からもこれらを早急に行う必要があります。今回の助成金はPCだけでなくCADや会計システムにも使えるものなので、これをきっかけとしてBCPに取り組んでみてはいかがでしょうか。
※BCP(事業継続計画):テロや災害、システム障害など危機的状況下に置かれた場合でも、重要な業務が継続できる方策を用意し、生き延びられるようにしておくための計画。(出典:中小企業庁)
<目次>
・日本企業は対策しているのか? BCP対策の現状
・出社なしコスト削減以外にも…! なぜテレワークがBCP対策になるのか
・SSD搭載PCとは? 今PCを今PCを更新した方が良い理由
・PCだけではない?! 一緒に行っておきたいセキュリティ対策のVPNとは
・助成金申請ならコウシンのサポートにお任せください!
日本企業は対策しているのか?
BCP対策の現状
デジタル化が進む中で、社内のデータは企業にとって重要な事業資産です。万が一、自然災害や不測の事態や、感染症でのパンデミックという緊急事態が起こった場合、データの損失を最小限に抑え、事業継続もしくは早期復旧を目指す中では、BCP/DR(※)対策が必要不可欠です。しかし内閣府「令和元年 業種別事業継続計画(BCP)策定状況」によると、何かBCP/DR対策を行っている企業が50%以上の業種は多くありません。適切な対策ができていなければ世間からの信頼を失う可能性もありますし、今のうちに取れる対策を実施しておくことが重要になります。
※DRとは「Disaster Recovery(ディザスタリカバリ)」の略。災害復旧という意味です。基本的にBCPと同じように災害が発生したときの復旧対策になります。DRはBCPよりも範囲が狭く、主に災害によって被害を受けた「システム」の復旧を重視しています。
近年、地球温暖化などの気候変動による災害の甚大化、頻発化が進んでおります。例えば、水害は平成21年から30年までの10年間に日本全国の市町村の約97%で1回以上発生しており、また半数以上の市町村で10回以上発生しています。もはや他人事とは言えない水害で被災した場合を想定したBCP対策が必要です。
上記の図をご覧いただければ、日本の水害の多さが一目瞭然で分かります。いつ起きるか分からない万が一の緊急事態に備えてBCM(事業継続マネジメント)が必要不可欠です。あらゆるリスクを考慮し、BCPで実現可能な計画を立て、実行・改善していくことが重要なのです。
出社なしコスト削減以外にも…!
なぜテレワークがBCP対策になるのか
テレワークの本質とは、「会社に来ないでも業務がある程度行える」というところにあります。例えば、台風等の災害時や電車のトラブル等、従来であれば数時間かけ無理やり通勤をして仕事をしていたものが、テレワーク環境を構築しておくことにより、自宅でできる業務を自宅のPCで行う、といったことが簡単にできるようになります。また、仕事で使うデータをクラウド上にあげておけば、大地震等で万一会社が被災したり、火事に巻き込まれたりしてもデータは無傷なため、従来の方法(オンプレミス)と比べ、飛躍的に災害に強くなります。
SSD搭載PCとは?
今PCを更新した方が良い理由
それでは、いざ社外で仕事をしようと考えた場合、最も大切になるツールは何でしょうか。諸説ありますが、やはりパソコンと答える方が多いでしょう。パソコン選びにおいてはテンキーがある、モニターが大きい等、さまざまあるかと思いますが、最も重要なのは「使っていてストレスがない」ということであると思います。パソコンによっては立ち上げに数分かかってしまったり、インターネットで動画を流した瞬間に固まったりと、ストレスフルな経験をしたことのある方も多いのではないでしょうか。
実は、それらの問題が「SSD搭載PC」の普及により、ここ数年で大きく解消されたことをご存じですか? SSDとはSolid State Drive(ソリッドステートドライブ)の略で、フラッシュメモリ(USBメモリのようなもの)の一種です。従来、PCでは内部処理を行うためにHDD(フロッピーディスクのようなもの)が入っておりましたが、フロッピーと同様ディスクを回転させなければならないことから処理速度に限界がありました。しかしながら、近年SSDの容量が増大したこともあり、そのHDDの部分をSSDに代替したPCが急速に普及するようになりました。SSD搭載PCの使用方法や用途はHDDと全く一緒ですが、とても大きな違いがあります。
・処理速度がHDD搭載PCの約5倍
・作動音がほとんど無い
・軽量
・HDD搭載PCと比べ、衝撃に強く持ち運びに向いている
特に顕著なのが処理速度です。電源OFFからPCが起動するとき、データをコピーしたときなど、圧倒的な速さで処理が完了します。また、HDDはディスクを回転させなければならない構造上衝撃に弱く、消費電力が大きいというデメリットがありましたが、SSDは衝撃に強く、発熱や消費電力も少ないです。
さらに、従来はSSD搭載PCの価格はHDD搭載PCの3倍、ということもざらでしたが、ここ数年で急速に普及したこともあり、2020年現在、安価なモデルでは10万円を切るものなどもあります。他にも、カメラシャッターが付いているもの、1kgを切る軽量モデル等、様々な機種があり、テレワークや通勤時のPC持ち出し時におけるセキュリティ対策も万全ということになります。
PCだけではない?!
一緒に行っておきたいセキュリティ対策のVPNとは
このようなPCが、今ならテレワーク促進助成金を用いてお得に入れ替えを行うことが可能です。この助成金には3つの大きな特徴があります。
・最大250万円の助成、2/3の補助率
・企業だけでなく、個人事業主も助成金対象
・PCだけでなく、グループウェア、VPN、ソフトウェア、設置費も助成金対象になる
他の一般的な助成金と大きく違う点は、テレワーク環境構築を行うためであれば、PC等の汎用機器も助成の対象となっていることです。更に、今回の助成金は「個人事業主も対象」となっているので、従来の助成金では対象外となっていた企業も対象となるケースが非常に多いです。
また、安全なテレワーク環境を構築するためには、VPN回線(※)を設ける事が重要となりますが、この助成金ではこちらについても対象となっています。
※VPN:Virtual Private Networkの略で、直訳すると「仮想専用線」。インターネット上に仮想の専用線を設け、安全なルートを確保した上で重要な情報をやり取りすることにより、盗み見や改ざんなどの脅威から大切な情報を守ることができます。イメージとしては、インターネット上で鍵付きのカプセルに情報を入れ、輸送するイメージです。
助成金申請ならコウシンのサポートにお任せください!
現在テレワークを検討していない企業においても、「やろうと思えばそれを行える環境を構築する」ことは非常に大切です。今回の助成金はPCの入れ替えやCAD、会計システムの購入にも用いることができるため、普段日常的にこれらの機器、ソフトを用いているお客様にとっては、それらを最大1/3の価格で導入できる大きなチャンスです。
この助成金以外にも様々な助成金がございますので、このようなものを導入したい、このようなことがしたい等あれば、ぜひご相談ください。私たちオフィスコンシェルジェが貴社の状況に合わせて最適な助成金の提案をさせていただきます。
<おさらい>
・テレワークの実施とクラウド上のデータでBCP対策は行えます。
・テレワーク環境の整備に、最新PCやセキュリティ対策のVPNの導入をしましょう。
・テレワーク環境の構築は、助成金により1/3の価格で導入が可能です!