知らないままではいられない！ IT知識との向き合い方を考える

突然ですが、オンラインミーティングが上手くいかなかった経験ってありませんか。
つながらない、映らない、聞こえない、資料を映せない、途中で切れた、などなど。このような問題に遭遇したことがないという人の方が少ないのではないでしょうか。
現在では、オンラインミーティングは、業務において当たり前に使われるITツールになっています。紙の資料をたくさん用意して対面で熱意を伝えていた時代からすっかり変わってしまいました。デジタル化の波にコロナウイルスの影響が加わり、ITに疎い人間の生きづらさが急激に上昇しているように感じています。

そこで今回は、ITが身近でなかった世代に向けて、これからのITとの付き合い方について考えてみたいと思います。
というのも、私自身も、この課題を強く感じているからです。

こんなところにもITが！～人材業でも求められるIT知識

私も課題を感じているとお伝えしましたが、「人材業でITが必要になるの？」と疑問に思われるかもしれません。確かに、人材紹介に限って言えば、求職者や企業様とWebで面談する程度で、IT知識を必要とする場面は少ないかもしれません。
しかし、社内業務の一部をアウトソーシングとして引き受ける場合や、企業様の業務改善に対応する場合などには、RPAや効率化を図るツールが必須です。
そのような状況でアナログな提案をすることはできませんし、企業様もそんな提案は求めていないでしょう。

私は、ツールやシステムの内容を理解して提案することが重要だと感じていますが、実際にはかなり苦戦しています。
よくわからないからとツールやシステムを提案できないのも問題ですが、お客様の方がツールやシステムに詳しく、全く知らない言葉が出てきたときなどは危機的状況に陥ることもあります。私の返答がまるで的外れになってしまう可能性もあるからです。
これまではお客様がどんなお話をされても、その先のイメージができ、会話のストーリーをつくることができましたが、今はそれも難しくなっています。

IT知識はビジネスマナーに並ぶ必須スキル

「ITが身近でなかった世代」とは、ITがない環境で育ってきた人たち、つまり、世代的に40代後半から50代以上の方々が多いでしょう。年齢や経験を考えると、仕事の最前線ではなく、部下をまとめて業務を進めている層と言えます。
かつては、自分自身がITに詳しくなくても、ITの専門職の方と協力して業務を進めればよかった時代でした。
しかし現在では、ITの基礎知識はビジネスマナー並みの必須スキルになっており、更に生産性の高いコミュニケーションを行うためには、初歩的な知識だけでは不十分であるのが現実です。

私自身は、今は部下の協力やサポートもあり、何とか業務を遂行できている状況です。
実際、他の管理職の方からも、部下の方がITに強く頼りにしているという話をよく耳にします。
しかし、上司として部下を引っ張っていくことや成長を後押しするためには、部下に頼りっぱなしではなくITに関する知識を身に着けることが必要でしょう。
とは言え、年齢や経験が重なるにつれ、ITのように、何か新しいことを学ぶことはとてもハードルが高いことです。私自身もそのハードルを強く感じています。

小さなことの学びなおしから見えてくるものがある

では、そのハードルを越えるために何ができるでしょうか。
政府がリスキリングによる能力向上支援を表明したことで、学び直すことが求められる時代になっていることは間違いありません。
もちろんそういった機会をとらえ、大きな学びに取り組むことも大切です。
ですが、私自身にも言えることですが、時間が限られている場合には、小さなことから始め、少しずつ積み重ねていくこと、新しいものについていくことを諦めないことが重要なのではないかと思います。

例えば私の場合、初めて聞いた用語は必ずどういうものなのか調べ、理解するように心がけています。
とはいっても、忘れてしまうので、一覧のメモにして繰り返し覚えなおしているのですが…。
用語を知っていれば話の内容についていくことができますし、話の内容がわかれば、これまでの経験をいかした提案にもつなげられるはずです。

もちろん大きな努力が必要な時もありますが、小さな積み重ねでも、お客様のため、自社のため、そして自分のためになるものだと思います。
世代的に流れの速い社会に戸惑うこともありますし、同じように感じられる方も多いかもしれません。それでも、私はIT知識の学びなおしを通じて、お客様により良い提案ができるようにしていこうと考えています。

from フミちゃん

フミちゃん プロフィール

ゼネラルマネージャーの西田二三代です。業界30年以上の知見から、企業の人事担当者様に離職率の低減、面接の印象を良くするなどの役立つ情報をブログという形でお伝えします。
・1000社以上の企業にスタッフを紹介
・人材業界で30年以上のキャリア
・マネージャーとして事業部を統括
・面接したスタッフは延べ10,000人以上
・年齢：30歳プラス少々