今回は「医療現場からのご相談事項」をご紹介いたします。
医療現場以外の皆様にも参考にしていただけるポイントが沢山ございますので、是非イメージしながらお読みください。
医療業界のDX推進を目指して
今回の相談者は、A総合病院の医療IT担当者Kさんです。
彼はグループ全体のDX推進も担当しています。
「うちの病院はもちろん、医療業界全体にDXが広がれば…」という思いを持ち、
医療現場の労働環境の改善や、限られたリソースの中で医療の質を向上させるための大きな課題解決に取り組んでいます。
ITツールの活用が進まない現状
主に電子カルテ業務において、医師や看護師が多くの事務作業を行っており、まだまだ効率化が進んでいない状況です。
そこで、自動化できる業務から少しずつ取り組んだ結果、2ヶ月で100時間の業務時間を削減できたそうです。
特に効果があったのは、電子カルテ内の「記載漏れ」をチェックするロボット。
このロボットのおかげで、忙しいときの負担が軽減されました。
現在では、20以上の業務ロボットが作成され、レセプト業務や資料作成にも利用されています。
「いいね!」のポイント・自動化業務の選び方
削減された時間は大きなものではありませんが、看護師が1日1回、約100件のリストをチェックする業務や、カルテ記載漏れを確認する業務など、細かい部分にロボットを導入することで現場の負担が軽減されています。
現場のスタッフから「面倒な業務」をざっくばらんに教えてもらう会を企画し、
その視点でロボットを作成した点は非常に「いいね!」ポイントですよね!
このアプローチにより、現場の方が楽になる業務を見つけ出し、現場を巻き込んで効率化を進めることができました。
その結果、現場でも作成できる人が増え、広がりを見せています。
他の病院にも広めたいという想い
KさんはRPAをDX推進ツールとして魅力的に感じ、病院グループ全体でITツールの勉強会を企画しています。「医療の質を高めたい」という言葉が彼の言動に表れており、限られたリソースの中で、現場の労働環境を改善し、チーム全体が少しでも楽になるヒントを提供したいという強い意志を感じました。
今回は、「医療現場でのDX推進」についてお伝えしました。もし、「どう進めたらいいか分からない…」と思われる方は、生産性向上の土台作りとしてRPAをスタートするのも良いかもしれません。
PC業務における生産性向上のイメージができれば、RPAの活用だけでなく、社内デジタル化の耐性も生まれ、DX促進がスムーズに進みます。
「うちの会社だとどんな業務に使えるかな?」 「導入を考えているけど、どういう手順で進めていけばいいだろう?」 そんなお悩みがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。