業務効率と生産性を“劇的に”向上させる「ゼロから始めるRPA」
基礎知識

RPAの導入で企業が人手不足に打ち勝つ秘策

昨今、多くの企業が抱える「人手不足」という課題。人員が足りず、既存事業の運営が厳しい、または新しいことに挑戦できないとお悩みの業界も多いのではないでしょうか。今回は、そんな課題に対してRPAを活用し、どのように解決を図っているか、実際の「RPAを活用した人手不足対応事例」をご紹介します。

コロナによる環境変化

今回お話を伺ったのは、飲食事業(ラーメン店)を展開する企業様です。飲食業界は、コロナの影響を最も受けた業界のひとつで、特に店舗での売上に依存していたため、売上が大幅に減少。
そこで、打開策としてネット通販事業の強化に取り組むことにしました。

人手不足をRPAでカバー

この企業様では、以前からネット通販事業を行っていましたが、専任スタッフはおらず、他の業務と兼務で対応していました。細かい業務が多いため、ミスが発生することもあり、いざ事業を強化しようとした際には、人手不足が課題となっていました。
そこで、「新しい人を雇うよりも、ロボットに任せた方が良いのでは?」という発想に至ったそうです。
その理由として、「新規採用し、研修し、仕事を覚えてもらった頃に退職されてしまう」といった人材育成のコストやリスクを考え、「ロボットに仕事を覚えさせた方が、トータルでコストが安くなる」と判断されたとのことです。

ロボはミスをしない、退職もしない

ここで実際に作成されたロボットの一例をご紹介します。

  1. 通販サイトから受注データを抽出
  2. 商品のお届け希望日ごとにCSVデータを作成
  3. 物流用クラウドシステムに「出荷指示」を登録

これらの作業は一つ一つは単純なものですが、人間が行っていた時には入力ミスや作業忘れなどのミスが発生し、そのリカバリーに多くの時間が費やされていました。しかし、ロボットに任せることで、これらのミスがなくなり、対応にかかる時間も削減されました。「時間がかかるうえに、ミスが多かった業務が自動化できて本当に良かった」とのこと。そして、兼務していたスタッフが他の業務に集中できるようになった点も大きな成果です。

RPAで働き方を変える

今回のインタビューを通して感じたのは、現状と将来に対する危機感でした。
「コロナによって経営環境が急激に変化しました。従来の仕事のやり方では通用しなくなっている状況に対し、RPAやITツールを活用して、短期間で働き方を変えたい」という強い思いをお話しされていました。限られた人員で環境に適応し、事業を軌道に乗せようとする姿は、「新しい事業を強化したいが、人手が足りない」とお悩みの企業にとって、一つのモデルケースとなるでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。RPAを導入される企業様の中には、「新たに人材を雇用し育成する」ことと比較して、費用対効果を判断されるケースが多くあります。
その際、社員一人の人件費とRPAのランニングコストを比較すると、費用対効果が高いことが多くの導入企業様で共通認識となっています。
さらに、このように「社員」としてRPAを捉え、PCに社員IDを割り振り、メールアドレスを与え、名前を付けるなど、新入社員として運用している企業もあります。

今回の事例のように、RPAを人手不足の解決策としてご検討いただければ幸いです。
「RPAが本当に役立つのか?」といった疑問や、「どう進めればいいのか見当がつかない…」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

関連記事

TOP