\10倍楽するRPA仕事術/「ゼロからはじめるRPA」
基礎知識

「業務システム」と「RPA」どっちを選ぶ?

「働き方改革」や「業務効率化」を実現するために、多くのシステムやツールが存在していますが、選択肢が多すぎて迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
「結局、どれが自社に合っているの?」と困ってしまう担当者さんも多いと思います。

そこで今回は、業務システムとRPAの違いを、実際に両者を比較検討した鮮魚卸売業の事例を通して解説します!

卸売業の現場が抱える課題

ある鮮魚の卸売業では、150社の仕入先と350社の販売先を抱え、日々多くの取引を行っていました。
販売管理システムは導入していたものの、システムの入力項目と取引先のフォーマットが一致せず、その差を手作業で埋める必要がありました。

「お客様にフォーマットを変えてもらうわけにもいかないし…」
そんな悩みを抱え、担当者は毎日、請求書や注文書を一つ一つ確認し、システムに入力していました。

システム開発も検討しましたが、数千万の費用がかかるため断念。
そんな時に出会ったのがRPAでした。
現場の方が手作業で行っている業務を、RPA にやらせることができれば、システム開発の必要無く効率化できるのではないか、と考えたのです。

RPAがもたらした変化

RPA導入により、以下の作業を自動化することができました。

  • 顧客システムからCSVデータを取得
  • マクロを使い、発注書に数字を記載
  • プリントアウトやPDF化
  • 顧客へFAXまたはメール送信

顧客ごとにいくつもシステムを開発する必要があったところを、ロボパットの導入一つで解決することができました!

従来は365日対応していた作業を、RPAに任せたことで土日の対応人数が半分以下に減少。結果として、現場の社員がより付加価値のある業務に集中できる環境が整い、モチベーションも向上しました。

 

いかがでしょうか。
業務システムは情報の集約を担う一方で、RPAはその集約作業自体を自動化します。
つまり両者は相反するものではなく、適材適所で役割を分けることが成功のカギです。

今回は、「現場作業をそのまま置き換えられるかどうか」という視点でRPAを導入し、大きな成果を上げることができた一例です!

まずはRPAを活用できる部分を見つけることが、最初の一歩です。
どんな小さなご相談でも構いませんので、ぜひお気軽にお問い合わせください!

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