\10倍楽するRPA仕事術/「ゼロからはじめるRPA」
基礎知識

“あの家電”とRPAに共通点が…

「RPAをどの部分に使うべきか分からない…」とお悩みの方に、すっきりと理解できる考え方をご紹介します。

「RPAを導入すればパソコン作業が何でも自動化できると聞くけど、どこからどこまで自動化すればいいのか分からない…」

RPAについて調べたことがある方なら、きっと一度はこの壁にぶつかるのではないでしょうか。実はRPAの活用を、ご家庭に必ずある「ある家電」に例えて考えると、どの部分を自動化すべきかが一気に分かりやすくなるんです!
「業務のどこを自動化できるのかな?」 「自動化をどこから始めればいいんだろう?」 と

「全自動洗濯機」…でも本当に全自動?

もうお分かりかもしれませんが、「ある家電」とは「全自動洗濯機」のことです。意外に思われるかもしれませんが、全自動洗濯機とRPAには、業務効率化を考える上で重要な共通点があります。それは「人がやるべき部分は人が行う」という点です。まず、全自動洗濯機の工程を整理してみましょう。

洗濯 → すすぎ → 脱水

確かに、洗濯の主要な部分は自動化されていますが、全てが自動ではないことにお気づきいただけると思います。
洗濯物を入れる、干す、畳むといった作業は人が行っています。おそらく、全自動洗濯機を開発する際に、全行程を自動化しようと考えたはずです。しかし、あえて一部を人が担当するのは「その方が効率的だから」です。

実際に、干す・畳むまで自動化できる夢のような洗濯機もありますが、そのお値段はなんと185万円。
コストを考えると、必ずしも効率的とは言えませんよね…。

じゃあ、RPAの場合はどこまで自動化すべき?

では、RPAに話を戻して考えてみましょう。まずは、自動化したい業務を一つ思い浮かべてください。その業務を工程ごとに整理してみると、「ここは人が判断しないといけない」という部分が出てきて、全体が複雑に感じられるかもしれません。
皆さんの業務が複雑であることが多いので、最初からすべてを自動化しようとすると、ロボットの作成に慣れていないうちは、かなり手間取ることがあります。
さらに、「全自動化」を前提にロボットを作成しようとすると、逆に「全自動化」が完成するまで中途半端なロボットしか作れず、業務効率化が進まないことになりかねません。
そこで、RPAで効果を出すためには、まず「RPAが得意な単純な工程を自動化する」ことから始めるのがおすすめです。これなら、ロボットの作成に慣れていない初期段階でも、効果を実感できます。
もちろん、作成に慣れてくれば、人の判断が必要な工程もある程度自動化できるようになります。

まとめ:最初は「あえて全自動化を目指さない」

いかがでしょうか?何でも自動化できるRPAだからこそ、全自動化を目指したくなる気持ちはよく分かります…。
私も初めてRPAを使ったとき、上司からこの話を聞いていたにもかかわらず、全自動化に挑戦しようとして、ロボットが完成しないうえに、結局工数削減もできず、大失敗しました(笑)。
最初は「あえて全自動化を目指さない」ことの重要性を、身をもって学びましたので、今回はその経験を共有させていただきました。
「この業務を自動化したいけど、複雑だから無理だろうな」と思われるのは、非常にもったいないです!
洗濯機と同じように、人がやるべき部分は人が行い、ロボットが得意な部分を任せることで、本当の効率化が実現できます。ぜひ、この洗濯機の例をご参考にしていただければ幸いです!

ご興味がございましたら、お気軽にご相談ください。

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