今回は社長の後押しを受けて、半ば強制的にRPAに挑戦した、ある企業の事務スタッフの成長ストーリーをご紹介します。
「RPAをうまく使いこなせるか不安…」そんな風に感じている方には、特に読んでいただきたい内容です。彼女たちの成長が、きっと皆さんの検討に役立つことでしょう。
社長の熱い思い
初めてお会いしたときから、その会社の社長は非常に強い“想い”を抱いていました。
「RPAについては色々と調べましたが、このRPAが一番自分の理想に合っていると思っています。」
なんと嬉しいお言葉でしょう。
社長の理想とは何か、詳しくお伺いしたところ、次のように話していただきました。
「我が社では社員の大半が技術者です。しかし、高い技術を持つ社員がロボットを作成するのは、費用対効果が見合わないと感じています。生産性を上げたいのは、定型業務が多い管理部門。忙しいのは分かるが、どう改善するか誰もイメージが湧かない。RPAはその解決策として最適だと考えています。」
ここまでしっかりご選定いただいたのなら、間違いありません。社長との意気投合の末、すぐにトライアルを開始することになりました。
一方で事務スタッフは…
トライアル開始から1週間後、勉強会にお伺いした際、少し驚きました。あの熱い社長の言葉とは裏腹に、管理部の事務スタッフの方々は、
「私たち簡単なエクセル操作しかできないので、RPAなんて扱える自信がありません…」
と、消極的な発言を繰り返していたのです。
自動化したい業務はしっかりと洗い出せていて、
「この業務が自動化されたらとても楽になる!」と話してくれるものの、自分たちで作成する自信が持てない様子でした。
勉強会には社長や技術部門の方も参加していたものの、助け船は出ず、社長はただ「君たちで作らなければ意味がない」と背中を押すばかりでした。
そこで私たちは、「何でもご質問ください!慣れるまでは皆さん同じです。ご安心ください、弊社のサポート体制はしっかりしており、知識レベルに合わせて対応しています。」とお伝えし、伴走することを誓って1回目の勉強会を終えました。
その後、毎週リモートでの定期勉強会を始めました。
【1週間後】
「勉強用の動画チャンネル、ほぼ見終わりました!それを見ながら、少しずつロボットを作成できるようになりました!」
少し自信がついたようです。
【2週間後】
「本当に作れるようになりそうです。あの業務がなくなれば、繁忙期に残業で疲れることもなくなりそうで楽しみです!」
非常に前向きな発言です!
【3週間後】
「ほぼ完成しました!あと少しで社長を驚かせることができそうです!」
もう安心ですね。
半年後の再会
トライアル期間中に、見事に繁忙期を乗り切るロボットを作成し、その後も次々とロボットを増やしていったスーパー事務スタッフたち。半年後、再び勉強会を実施したときには、非常に高度な質問が飛び交い、彼女たちは自信に満ち溢れていました。
社長は、「想像以上です。こんなに成長してくれるなんて。もちろん、残業代が減った分は、彼女たちの基本給をUPしました。」と笑顔で話していました。
技術部門のスタッフも、「最近、彼女たちから条件分岐やループ処理についてのアドバイスを求められるようになり、びっくりしました。そんな会話ができるようになるなんて嬉しいですし、こちらも刺激を受けます。」と、驚きと喜びを感じている様子でした。
管理部門のマネージャーも、「私はただ見守っていただけですが、管理部の仕事の仕方は大きく変わりました。彼女たちのおかげです。」と感謝の意を表していました。
その後、管理部のマネージャーは自分も負けていられないと、「RPAの勉強を始めたそうです。そして、さらに多くの業務を自動化する計画を立てているとのことです。
挑戦が生む成長
「事務スタッフがRPAに挑戦することに大きな意味がある」という社長の揺るぎない強い思いが、スタッフの成長を促し、その成長が今度は社内全体の成長を促すという、素晴らしい成長の連鎖を生んだ事例でした。挑戦はいつでも成長につながります。
「私たちも新しい挑戦を始めたい!」と感じた方は、ぜひお問い合わせください。
私たちが責任を持ってサポートし、定着まで伴走いたします!