「RPAの効果」というとどんなことが思い浮かびますか?
おそらく、真っ先に頭に思い浮かんだのは「時間の削減」ではないでしょうか。
WEBで検索してみると、「RPA の導入で〇〇時間削減!」「人件費の大幅削減!」というような記事がたくさん出てきます。
実は、RPAを上手に活用されている企業様では、「時間の削減」だけでなくいくつもの視点をお持ちでいらっしゃいます。
共通していることは、「生産性の向上」という目的のためにRPAを活用されていることです。
今回は、「生産性の向上」のためにRPA を効果的に活用されている事例を3つご紹介します。活用イメージを広げるきっかけとして、ぜひご覧ください!
①属人化した業務の標準化
最初にご紹介する企業様では、ECサイト運営の「在庫管理」にRPAをご利用中です。
以前はたった一人の担当者が在庫管理を担っている状況でした。
代わりが効かないため、⾧期休暇も取得できず、休暇中に出勤することもあったそう。
しかし今ではロボットが、在庫数の管理と、欠品しそうな商品のアラートを自動で出してくれています。
また、RPA導入前は「自分だけが回せる自分だけの仕事」とプライドを持っていましたが、RPA導入をきっかけに、「お客様のために何が最善かを優先する」いう考えに変わったとのお言葉をいただきました。
今では、他のメンバーにも在庫状況を共有するようになったため、会社としても、属人化のリスクを低減させることができています。
②業務フローの見直し
次にご紹介する企業様では、「受注管理業務」にRPAをご利用中です。
導入前は、各社から違ったフォーマットの請求書がFAXで送られてくるため、この業務にRPAを使うのは難しいと思っていました。
しかし、そのFAXで送られてくる内容を見て一人の社員さんが「これ、エクセルデータをそのまま印刷しているだけじゃないですか?」と気づいたのです。
そこで、請求書の発送元に聞いてみたところ、「FAXにしなければいけない理由は特にない。前任からの引継ぎで紙で送るものだと思っていた」とのこと。
こういった「特に意味が無く、慣例で行っている」という業務が見つかるということは、RPA導入の企業様でよくあることなんです。
今回のケースでは、FAXではなくメールでエクセルデータを送ってもらうようにしたことでRPAが使えるようになりました。
RPAの導入をきっかけに業務フローの見直しをしたことで、簡単に自動化することができました。
③やるべき業務に時間を割く
最後にご紹介する企業様では、「営業リストの作成」にRPAを利用中です。
営業マンが新規顧客に架電するそうですが、その前に架電リストを作らなければなりません。
架電リストの作成は、インターネットから対象となる企業の情報を取得し、エクセルにコピペするという工程が必要です。リストは500件程作成するため、架電前に莫大な時間が必ようでしたが、最初からロボットに任せたおかげで作業時間は5分で済み、架電に使える時間を十分に取ることができました。
やるべき業務に時間を割けるように、「業務の下準備をRPAにさせる」という使い方をしている事例です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
3つの事例はいずれも「時間の削減」にばかり注目していると、決して見つからないようなケースです。
RPA導入の目的は「生産性の向上」であり、「時間の削減」は手段の一つに過ぎません。RPAは現場の担当者が使用していくなかで、導入当初は想定していなかった業務にまで、どんどん活用範囲が広がっていくのです。
弊社では導入前の不安を解消していただけるようなサポートを提供しておりますので、活用のイメージを明確に持つことができます。
「会社のプロジェクトとして導入を任されたけど、何から始めたらいいかわからない…」
「同じような業界の会社ではどういう使い方している?」
と気になる方は、お気軽にご相談ください。